英語教師の私がフィリピンの通販で「Three.」と言い切った話

Englishはたらく語学講師
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先日、フィリピンのお店でバッグとスカーフを買いました。

日本から注文するので、当然やり取りは英語です。

私は一応、英語の先生です。
もう長いこと英語を教えています。

なので、まあ、英語でのやり取りくらい何とかなるでしょうという目論見でやりとりを始めました。

実際、何とかなりました。

何とかなったんですが。

今回、ChatGPTに自分が書いた英文を見てもらいながらやり取りしていて、私はひとつの事実に気づいてしまいました。

私、思ってた以上に英語を書く力が低い。笑

「送金の状況」を英語で言いたい

たとえば、お店に送金したあと、

「送金の状況は以下のURLから確認できます」

と伝えようとしました。

私が書いたのがこちら。

You can check the sending situation through the following URL.

sending situation。

「送金」だから sending。
「状況」だから situation。

うん。

日本語をそのまま英単語にしている。笑

ChatGPTに聞いてみると、こういう場合は

You can check the payment status through the following URL.

などと言えばよいらしい。

payment status。

ああー。
そういう言い方するのね。

何の難しい単語も使っていませんよね。
言われればわかるし。

でも、自分では出てこない。

そして「Three.」

今回の買い物では、途中で注文する商品を変更しました。

お店の方から画像を送ってもらい、「この画像の商品2つと、Indigoのスカーフをください」と伝えました。

そのとき私が送った英文がこちらです。

Hello.
Thank you for your suggestion.
These images are fine with me.
So, my order is the two of images and Scarf – Natural Dye – Indigo.
Three.
Do you have Scarf – Natural Dye – Indigo?

Three.

突然のThree。

もう何語でもないただの数字。

3。

「全部で3つだからね!」

ということを、どうしても念押ししたかったんです…。

なもんで、すごい指圧で入力しました。

ChatGPTにもいろいろ直されました。

「the two of images は不自然です」
「こう言ったほうが自然です」
Three.は爆笑されました。

しばらくして、お店から新しい見積もりが届きました。

確認すると、

ちゃんと3点入っていました。

Three、通じてる。

そういえば、私は昔からこうだった

ここで、10年ほど前のことを思い出しました。

私はボランティア活動で、10人ほどのグループを連れてフィリピンへ行ったことがあります。

その中で英語で対応できるのは、ほぼ私だけでした。

出発前には、

「私の英語で大丈夫かなあ」

とは思いました。

でも、特に何か準備した記憶はありません。

まあ、行けば何とかなるだろう。

エイヤー!

で行きました。

そして実際、何とかなりました。

少なくとも私の記憶にある限り、

「そんなこと言ってねーし!」

というような致命的な行き違いはありませんでした。

もちろん、現地の人には

「何言ってんだコイツ」

と思われていた可能性はあります。

一方、一緒に行った日本人からは、

「英語ペラペラですごい」
「かっこいい」

と言われました。

今なら思います。

いや。

Three. なのに。

英語力と「伝える力」は、少し違うのかもしれない

今回のやり取りで、私は自分の英語産出力が思っていたより低いことに、ちょっとびっくりしました。

知ってはいたんですけどね。

文法の知識がまったくないわけではありません。

「丁寧にお願いするなら would like がいい」とか、
「Could you ~? を使おう」とか、
そういうことは知っています。
だって先生だし。

でも、実際に自分で英文を作るとなると、知らない表現はかなり「何となく」で作っています。

sending situation みたいに。

それでも、これまで海外で大きく困った記憶はありません。

なぜだろう。

今回のやり取りを振り返って、少しわかった気がしました。

私はたぶん、

英語を正しく作る力より、何とかして相手に伝える力のほうが強い。

わからなければ、知っている単語で言う。

長い文が作れなければ、短くする。

それでも足りなければ、もう一言足す。

Three.

そして、相手の反応を見る。

通じていなければ、また何か言う。

考えてみれば、ずっとそうやってきました。

「言わなきゃ何も始まらない」

私は英語を話すとき、間違えることをあまり怖がりません。

なぜなら、

言わなきゃ何も始まらないからです。

正しい英文が完成するまで黙っていたら、相手には何も伝わりません。

だったら、とりあえず言う。

間違っていたら、そのとき何とかする。

これは性格によるところも大きいのだと思います。

今回、自分の英語産出力の低さにはだいぶ驚きましたが(笑)、逆に、

「私、伝える力はけっこうあるんだな」

ということには、少し自信を持ちました。

今まで何とかなってきたのは、英語がペラペラだったからではなかった。

何とかしようとして、本当に何とかしてきたからだったんだと思います。

だから私は「短い英語」を教えたい

私は今、歯科衛生士を目指す学生に英語を教えています。

学生の英語レベルは高くありません。

教材を作っていると、私はよく思います。

「こんな長い英文、本番でパッと出てこないよな」

だから、できるだけ短くします。

短くて、覚えやすくて、その場ですぐ出せる英語。

極端な話、

「もう全部 Alright. でよくない?」

と思うことすらあります。

もちろん授業なので、そういうわけにもいきませんが。

でも今回、自分自身がフィリピンのお店とやり取りして、改めて思いました。

短いは正義です。

難しい英文を知っていることも大切です。

正しい文法を学ぶことも大切です。

でも、外国語は使うためにあります。

知っている英語が少なくてもいい。

完璧な文にならなくてもいい。

まず、相手に向かって出してみる。

通じなかったら、もう一回やってみる。

それでいいんじゃないでしょうか。

少なくとも私は、それで長年なんとかなってきました。

ちなみに。

フィリピンのお店から届いた見積もりには、

ちゃんと商品が3点入っていました。

Three.

こんなんでも、なんとかなる。


このような考えで、歯科衛生士を目指す学生向けの英会話教材を作っています。

実際に授業で使っているダイアログの一部は、noteで公開しています。
「短いは正義」の実物に興味がある方は、こちらもどうぞ。

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