猫の食事って「これなら大丈夫!」と思ったら、次の日にはぷいっと食べなくなったり、食べてもすぐ吐いてしまったり…意外とハラハラする場面が多いですよね。
うちのめいちゃんも、あるとき突然ドライフードをまったく食べなくなったことがありました。食べてもすぐに吐いてしまって、「なんの病気⁉」と大変焦りました。
一方、何でも食べると思っていたろりーちゃんも、実は好みがあることが判明。好き嫌いの差がハッキリ出るのを見て、「猫も人と同じでグルメなんだな」と実感しました。
試行錯誤の日々
めい「ドライフード?何それおいしいの?」
めいちゃんがドライフードを食べなくなったのは、置き餌から定時給餌に移行中のことでした。
いつも好きなときに食べていたのに、いつものところにごはんがない。
めいちゃんにしてみればストレスでしかなかったと思います。
そして、まるでひどい仕打ちをしてくる私に仕返しするかのように、ドライフードを食べなくなりました。
正確には、「ドライフード単品で食べると吐くようになりました」ですが。
このときのドライフードはヒルズの腸内バイオーム。
食べないことが便秘に直結するので、一大事でした(滝汗)。
思いつく限りの手段を使って食べさせようとしました。
【思いつく限りの手段】
- ふりかけトッピング
- お湯でふやかす
- ウェットと混ぜる
- ちゅ~るをトッピング
- 同じジャンル・効能でちがうメーカーのものを出す
これら手段の中で全然ダメだったのが「2.お湯でふやかす」でした。
(よく推奨される手段ですけど、どうひいき目に見てもまずそう…「これ本当に食べ物?」…と人間の私は思いますがどうなんでしょうか…あ、すみません、話逸れましたね。)
他は、
「今日は食べた(喜)」
「今日はダメだ、ちゅ~るなめただけ…(泣)」
とムラがありました。
日々変わるめいちゃんの食いつきに、難解パズルに挑んでいるかのような気持ちになりました…。
ろりー「あたしにだって好みってモンがあんのよ。」
考えてみれば、ろりーちゃんは不遇の子でした。
うちの子になって1年ぐらいは食いつきやご機嫌を見てましたが、めいちゃん登場により、
めいちゃんがよく食べるフード=うちの子のフード
になり、ろりーちゃんは長らくそのあおりを食ってきたからです。
幸か不幸かろりーちゃんはどんなフードでもお腹を下したり吐いたりすることはなかったので、「ろりーちゃんは何でも食べる。助かる。」と長年思ってきました。
が、しかし。
めいちゃんによるドライフード不食テロが起こると同時に、ろりーちゃんも好き嫌いを露わにするようになったのです…!!
【ろりーちゃん好き嫌い具体例】
- かつおぶし大好き
- お肉は嫌い(アレルギーではない)
- ドライ&ウェット、など、形状の異なるものを混ぜていると食べない(ドライにふりかけは可)
- 脂っぽいのは嫌い
- 牛の乳はダメ(ヤギも微妙)
- 食べるのが大変だと途中で疲れるらしい(笑)→粒が大きいものは食べない
これらを知るにつれて、フードパズルの難易度は上がり、こっちが給餌放棄テロを起こしたくなりました。
この不食テロは1か月ほど続きました。
この間うちで消費されたドライフードはシーバばかり。
それでマースジャパンさんに
「着色料を入れるの止めてくれ~」
「うちの猫はおたくのシーバとカルカンで生きてんだよ!」
と訴える始末でした。
突然殴り込みのように鬼クレーム出されたマースジャパンさん、さぞかし迷惑だったと思います…。今さらだけど、ごめんなさい🙇
試行錯誤の末気づいたこと
粒の大きさ、香り、食感、第一主原料が穀物かタンパク源か…。
猫にとって“食べやすい・おいしい”の基準はとても繊細だと気づきました。
特に繊細だなあと思ったのは、“香り”です。
「猫は香りでごはんを食べる」って言いますもんね。そのとおりでした。
実際、保存状態がマズくて香りが飛んで酸化し、食べなくなったフードもありました。
猫は自分に必要なものを知っている
また、猫さんは自分に必要なものを知っている、と感じました。
めいちゃんは、おそらく便秘や胃にたまった毛玉のせいで、ドライフードを食べないのではないか…と気づき、自分を守るために食べなかったんだ、と感心しました。
ろりーちゃんは、牛乳を飲むと吐いてしまうことがわかりました。
また、食べるのに労力が必要だと、摂取できるカロリーはわずかになってしまうため、ペーストや小粒フードを好むのでは…?と気づき、これもやはり自分を守るためだったんだと感動しました。
つまり、猫さんのフード選びって、単なるわがまま対応ではなくて、健康を守る大事な観察なんだ、ということ。
物言わぬ猫さんたちだからこそ、行動で示してくれているんだと改めて感じました。猫すげぇ。
猫は必ず飽きる
多くの猫飼いさんが気づいておられること、「猫は必ず飽きる」。
私は「そんなの、一部の猫だけじゃろ。だってうちの子たちは~…」と思ってきました。
でも、今は断言できます(笑)
どんな猫も、必ず飽きます。
飽きない場合、それは他に食べる物がないということです。
少なくとも、うちはそうでした。
しかし、「こんなのはどうかな~?」と選びしろがあることを示したら、“飽きテロ”を呼びました(涙)。
猫さんたちは知っています。
自分たちがちょっと「(˘^˘ )ぷいっ」とするだけで、人間どもは慌てふためき、新しいごはんを持ってくることを…!
なんと恐ろしいことでしょうか…。
さて、こんな飽きテロ対策として私が実践しているのは、
噛まずにごっくんの頻度が増えたり、破片の“お残し”が出てきたら次候補に軽やかにチェンジ
…です。
軽やかに、軽やかにですよ‼
「まだ食べてるし…。」「まだ残ってるし…。」は禁物。
サッと次候補を混ぜ始めてください‼
ごっくんと飲み込んだり、残したりするのは飽きテロの兆候です。
ここを超えると粒ごと残し出します。
「完全に飽きる前に軽やかにチェンジ」をすることで、また戻ってこれます。

今では…
今、うちではこのようにして“対飽きテロ ローテーション”を回しています。
1~4は重ねたり、1に3を急にトッピングしたりして意外性を演出したりします。
(意外性を感じているのは自分だけだ説あり。)
1と4は今のところうちの“軸”です。
年齢や抱えてるお悩みに合ってないんですが、そんなの知ったこっちゃありません。
食べることが正義なんです‼
まとめ
猫のフード選びは“好き嫌い”ではなく“体調を守る行動”かもしれません。
そして、どんな猫も必ず飽きます(涙)
完全に飽きてしまう前に「軽やかにチェンジ」してあげることが、毎日の食事を、そして飼い主さんのメンタルも守るポイントだと思います。
猫さんたちにうまいこと踊らされている気がして、たまに「がんばれ人間‼」と自分にエールを送ったりしています。
でもかわいいし愛おしいから仕方ないですね(←ドМ)。
この記事がフード選びで悩む人の参考になりますように。

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