めいちゃん・ろりーちゃんについて語る上で絶対にハズせないのがこのドライフードです。
本記事では、ロイヤルカナンの療法食「満腹感サポート」を実際に使った体験をもとに、減量効果・食いつき・注意点(便秘や水分摂取の工夫)について紹介します。
満サポ(=満腹感サポート)導入のきっかけは8kgの巨体に育っためいちゃん
“8kgの巨体”…と書きましたけども、そもそも猫の標準体重ってどのぐらいなんでしょうか。
実は私もよくわかっていないので調べてみました。
ここによると「3~5kg」と書いてありますね。
そして引用記事の中ほどに、“BCS(ボディ・コンディション・スコア)”というのが出てきますが、どうやら体重が何kgかよりは、このBCSを参照したほうが猫さんが健康かどうかを適切に判断できるようですね。

(引用した画像が掲載されていた冊子の内容が結構よかったです…こういうタメになるのを作っても周知が足りずにあまり世に知られないなんて惜しいので勝手にリンク貼っておきます。笑)
わんちゃんも猫さんもBCS3が理想だそうですが、6歳のめいちゃんは…BCS5でしたね、明らかに。歩いたりジャンプしたりしているのを見て、盛大にお肉が揺れているのを見た覚えがあります(汗)
「なぜそんなに太らせてしまったのか」というのも大いに問題だとは思うのですが、話の本筋から外れてしまうので今は割愛(…と言って逃げるw)。
おしりをなめようとすると転がってしまう病
これだけ太っていると、いろいろな弊害が出てきます。まさに『肥満は万病のもと』。その弊害のひとつが、
トイレのあとにおしりをなめてきれいにできない
…でした。なめようとするとゴロンと後ろに転がってしまうんですね。それで、おしり周りにうんちが付いて、きれいにできないからそのまま…を繰り返すうちに、私が気づいたときにはおしりの3分の1が茶色かったです(滝汗)。
日にちが経ったウンチは毛に絡んで取れないし、お風呂は超絶嫌がるし(そもそも重くて抱きかかえられない…!)とっても恥ずかしかったのですが、病院へ連れていきました。
病院でめいちゃんはおしり周りの毛をバリカンで剃ってもらいました(笑) おしりの穴を中心とした半径3㎝ぐらいのお肉がむき出しになっていました。あんまり見ることのない光景だと思いました。さすがに写真は撮っていません。そういう記録はなんかめいちゃんに失礼な気がしたので…。(この記事はいいのか…という疑問はスルー。)
満腹感サポートとの出会い
おしりの毛を淡々と剃った後、先生が仰ったのは
「人間みたいに運動で痩せさせるのは難しいので、ごはんを変えてダイエットするのがいいと思います。」
ということでした。
そして勧められたのが “ロイヤルカナン 満腹感サポート”でした。このとき私の脳裏には「無駄に高そう(←コラ!)」という所感が浮かびあがってきました。
余談ですが、“〇猫生活” “〇〇ニャン” などの認知度が高いメーカーは、広告宣伝に多大な投資をしていると思っています。どうかすると開発費より予算を割いてるんじゃないか…?私はロイヤルカナンもそのクチだと認識していたので「高そう」と思ったわけです。
でも、獣医師のおすすめだからなぁ…。(当時の私はまだおぼこくて、「営業が上手いこと言っている」「インセンティブがある」とかまでは頭が回っていませんでした。大人になるってシンドイですね。)
とにもかくにもサンプルをもらって帰り、めいちゃんにはもちろん、ひとっつも関係のないろりーちゃんにも食べさせてみました。療法食なのに(苦笑)。
するとめいちゃん、もぐもぐ食べます。ろりーちゃんももりもり食べてます(泣)。それまではホームセンターで買った“ねこ〇気”などを適当にあげてたので、お高めのフードは食べないんじゃないかと思ってたんですが食べましたね。食べたことがなくて新鮮だったんでしょうかねぇ。
…というわけで、めでたくお買い上げに至り、それから長きにわたってペットゴーさんにお世話になることになりました。
満腹感サポートに対する私の初印象
ここから製品を確認できます。
「茶色いなぁ」「粒デカくないか…?」「硬そう」
という初印象でした。
それまで着色料がたっぷり入ったフードしか見たことがなかったので、満サポの茶一色が味気なく感じました。しかし、赤色〇号などの合成着色料は身体によくないとわかっていたので「まぁそうよな、療法食じゃし」とすぐ受け容れられました。
そして粒。直径1cmはありますね。「満サポを必要とする猫さんは太っているだろうから、お口もデカいのかな~。」と思いました。小粒で食べやすかったらたくさん食べちゃうでしょうから、あえて粒を大きくしているというロイカナの意図がありそうですよね。
最後に硬さ。試食するめいちゃん&ろりーちゃんからは、カリッとかポリッとか小気味いい音がしていました。歯が健康ならカリカリポリポリ食べるのも楽しいですよね。
それに人間の話ですが、太る原因のひとつに“噛まない”というのがあります。“噛まない”が猫の太る原因になりえるのかどうかはわかりませんが、噛むことで得られる健康効果はだいたい同じだと思うので、適度な硬さが満サポの効果に貢献してるんじゃないかと思いました。
「茶色いなぁ」「粒デカくないか…?」「硬そう」
…などとはじめこそdisっていましたが、上に書いたようなことを考えてからは、よく考えられたフードだと思うようになりました。
ロイヤルカナン満腹感サポートを与えた結果【体験談】」
結論から言うと、効果ありました。大アリでした!
1年かけて8kgから6kgへの減量に成功しました‼
猫の2㎏、めちゃくちゃデカいです。人間でいえば30㎏の減量ってことですからね。
当時うちは置き餌をしていたのですが、満サポに変えてからというもの、ごはんの器が空になる頻度が落ちていきました。満腹感が続くので食べなくてもよくなったんだと思います。
この体重を維持したい!ってことで、満サポにはこの後何年もお世話になり続けるのですが、その過程で新たな問題に遭遇しました。次にお話していきます。
便秘や硬いウンチになる?副作用と対処法
満サポの“満腹感サポート力”は、食物繊維によって支えられています。
満サポの製品説明と原材料はこんな感じ。
減量を必要とする猫のために
ロイヤルカナン 猫用 満腹感サポートは、減量を必要とする猫に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。減量のために摂取カロリーを制限した場合でも、食事量を確保するために食物繊維を増量し、また必要なタンパク質やビタミン・ミネラルなどが充分に摂取できるように調整されています。
原材料(赤アンダーラインが繊維質)
原材料:肉類(鶏、七面鳥、ダック)、植物性繊維、タピオカ、小麦粉、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、コーングルテン、チコリー、動物性油脂、サイリウム、魚油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、グルコサミン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(タウリン、L-リジン、L-カルニチン)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、P、Zn、Mn、Mg、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、C、A、ナイアシン、葉酸、ビオチン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、D3、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
う~ん、原材料の2番目に“植物性繊維”が来ているとは。(原材料名は含有量が多い順に書かれています。)そして、
チコリー サイリウム
この2つの水溶性(可溶性?)繊維。なんか豪華だなあ…と思うのは私だけでしょうか(笑)


で、この食物繊維ですが、お水があってこそうまいこと働いてくれるんですよ。だってほら、ちょっと読んでみてください。
オオバコを取り入れる際の注意点として、1食の目安量は4〜8g 、1日16gまでの範囲で使用してください。また、必ず水分を補給することが大切です。(目安はオオバコ4〜8gに対して200ml〜400mlの水)オオバコは水分を非常に吸収します。水分が少ないとお腹が張ったり、便秘気味になる場合があります。 ※サイリウムとはオオバコ科の植物プランタゴ・オバタの種子の殻を粉末状にしたもの
ドラッグストア・調剤 アルカHP内コラム いいことアルカも食と健康「【特別号】お手軽食物繊維!オオバコファイバー」 から引用
うちの猫たちは元々便秘気味で、うんちが出てもコロコロの石のようでした。そこに大量の食物繊維が投入され、うんちはどんどん硬くなり…。気が付けば2頭とも、うんちはものすごい気張っていきんでするようになってしまっていました。
つまり、満サポを長期的に与える場合は、水分を摂らせる工夫が必須です。うちはずうっとちゅ~るなどペースト状おやつは与えず、ウェットフードも与えなくなっていたため、2頭とも慢性的な水分不足だったと思います。
この問題は、満サポという製品の欠陥ではなくて、療法食であるにもかかわらず長期的に与え続けた結果起きた問題ですね。反省。
満サポはよいフード お水、たくさん摂ってね!
総じて満サポは…
結果をきちんと出す良いフード
と言えます。実際めいちゃんは1年間で2㎏もの減量に成功し、その後も維持していますしね。
ただ、“うんちかため力”がハンパないので、水分補給が必須です!
どこかのどなたかのご参考になれば幸いです。
※この“うんちかため力”を利用して、「慢性的に軟便をしていて困ってるの…。」とぼやく猫飼いさんに余っていた満サポを提供したと
ころ、「うんち固まったヒャッホー♬」とご報告いただきました。こんな利用法もあるのか…(笑)
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