“食育”は人間固有のもの…と思っていました。けども食育は、育ちゆくものすべてに関わる教育なのではないか…という話になっているはずです。
離乳期ろりー、授乳期めいちゃん
うちの2頭の猫さんたちは元保護猫です。ろりーちゃんはティッシュ箱に兄弟と、めいちゃんはコンビニの袋にやはり兄弟と入れられて捨てられていたところを保護され、保護した方から譲り受けました。
ろりーちゃんは保護者の元で1カ月過ごしてからうちの子に。
めいちゃんは保護されたてのところを引き受けました。
ろりーちゃん→離乳期から
めいちゃん→授乳期から
ですねぇ。かわいかったなあ。
そんなわけで、ろりーちゃんにはミルクはあげず、離乳食をあげるところからスタートしました。たしか、“モンプチ缶 子ねこ用 なめらかビーフ”だったかな。こういうの。テリーヌ?

ビーフ、ビーフねぇ…。白身魚とかまぐろとかじゃないんだ(笑)
チョイスが自分寄りで笑うw(←お肉大好き)
このころろりーちゃんはひとりっ子だったので、邪魔されずにはむはむ食べてたなぁ。
そしてめいちゃん。めいちゃんは授乳から。
いや~猫さんの授乳はね~
オキシトシンめっちゃ出る!!
むっちゃくちゃ幸せ感じた覚えがある!!
で、昼夜問わず2時間おきに「わんわんわんわん」とわんこを彷彿とさせる鳴き声で起こされるっていう…。夜はオキシトシン効果半減な、眠いもん。
めいちゃんは今でもお腹がすくとスリスリするでもなくじーっと見つめてくるでもなく、ひたっすら鳴くんですが、ルーツはきっとここですね。
ミルクはたしかこれ…?

そして離乳期になったらこれ。(ドギーマンか…わんわん…。めいちゃんは…なるほど納得。)

ところで、猫の食育とは何か
まずここですよね、すんません(笑)
人間だとこんな感じ。
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。—農林水産省HPより引用
これを猫仕様にしてみると…。
食育は、生きる上での基本であって、知育、
徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識できるだけ多様な食材に慣らし「食」を選択する何でも食べる力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間猫を育てるもの。
うん、こんなもんかな。
要は、
小さいうちにいろんな物を食べさせておいて、食べられるものの幅を広げておいたほうがいいよ~
ってこと、これが私が考える猫の食育。異論は受け付けます。
いろんな物を試すうちに、アレルギーとかこれは食べられるけどあんまり好きじゃないかな…とか、わかってくるし。
形状についても同様で、カリカリのふやかしはダメだとか、ペーストだと物足りなさそうだ、とか、知っておくといいよね。
ヒトの子でも「この子、固いものが好きなんよ。」とか、健康に影響のない範囲の好みを把握したりする…はず。(子育て未経験につきよくわからん)そんなノリなんじゃないかな。
把握しておけば、困ったときに「砕いて水でふやかしたら食べるかも!!」「〇〇をかけてあげてみよう」とか、選べるようになる。これ大事。要は、選択肢を増やしておくってことかな。
で、うちの猫たちはその後どうなったのか
ろりーちゃん“お水は最小限”にお育ちに(涙)
猫は満1歳を迎えると“成猫”と呼ばれますね。1歳になるまでにいろんな物を…はできていた…のかなんなのかわかりません。(え
ろりーちゃんの離乳食は全編缶のウェットで、カリカリは歯が生え揃ってからウェットと一緒にあげました。徐々にカリカリの割合を増やし、ポリポリカリカリ食べ続けて1歳半頃、うんちをした後のお尻が切れて血が出ているのを発見しました。
今でこそ「水分補給だいじ」で猫壱のウォーターボウルを持って追いかけまわしていますが、この頃は水分補給の大事さをあまりわかっていませんでした。これ、今思うと“骨スープ”とか慣れさせるチャンスだったのに…!! それか猫用ミルクとか…!!
このときの私の選択はウェットフードでした。
この頃は置き餌だったのですが、夜だけは勝手に食べて、ではなく自分でちょっといいフードををあげていました。その“ちょっといいフード”をウェットフードに変えました。
その後めでたくお尻の血は止まり、ろりーちゃんはお水は最小限しか飲みに行かない子になっちゃいました…。そして、おやつ兼水分補給として使えるミルクやらなんちゃらスープも拒否る子に(涙) うんうん、やはり食育大事ですね‼
※一方で、“ウェットフードを嫌がらない”という育て方はできたとも言えますね~。
※ちなみに、“お尻切れた”からすぐに水分不足を連想したのは自分の経験からです。何の医学根拠もありません。
めいちゃんは一生牛さんにお世話になる予定
対してめいちゃんは…というと、離乳後もミルクから離れられず(笑)、今に至るまで1日2回ミルクを飲んでいます…。お水はよっぽどじゃないと自分から飲みに行きません(きっぱり)。
しかし、“ミルク”という水分補給手段、それも絶対有効なやつがあるのは、飼い主からすればめっちゃありがたいのです。選択肢ね、選択肢。
猫飼いさんならお分かりいただけると思うんですが、便秘、嘔吐、下痢、軟便、夏場、水分補給がとても大事な場面は頻繁に訪れますし、高齢になるほど多くなりますよね。また、今ろりーちゃんは16歳、めいちゃんは15歳ですが、2頭ともそろって便秘気味です(泣) きっと、慢性的に水分不足なのでしょう…。
こんなとき、めいちゃんにはミルク(こっそり水で薄める。笑)という手段が使えますが、ろりーちゃんには“追いかけまわす”という手段しか使えないわけです。ほら、小さい頃から慣れさせておくって大事でしょ?
ちなみに、めいちゃんが好きなのは乳糖ゼロの牛さんのお乳です。ヤギはダメらしい…。あぁ、小さい頃に飲ませていれば…と思うことしきりです。
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うちの猫さんたちは、最近流行り(?)の“グレインフリー”、食べないんですよ(笑)。仲良しの猫飼いさんが、「グレインがないと食べないんよ」と笑うのを聞いて、うちはどうなんだ?と思い、

これを利用して試してみたところ、ホントに食べない(爆)。驚きましたね。
これも、小さい頃から
「これ、穀物しか入ってないんじゃ…?」「糖質何パーセント…?」
というようなフードを食べさせてばかりだったからでしょうかね~。笑
猫は肉食なので、本来は穀物を必要としない…というか、消化酵素を持っていないんでしたっけ。
えーと、こちらによると、
→ 猫って穀類を消化できないって本当?猫の消化について調べてみた[#調査隊レポート]
ヒトの唾液に含まれる“アミラーゼ(お米の消化に使われる消化酵素でしたっけ。中学のとき習ったなぁ…懐かし。)”、猫にはほとんどないみたいですね。膵臓にわずかあるとか。なるほど、私たちヒトとはからだのしくみが違うようですね。
でも、加熱調理すれば消化できるみたいですね。
とはいえ、“グレインフリーじゃないといけない理由”とか、特に聞いたことはないし、糖質には不溶性食物繊維が含まれているので、そこまでの問題じゃない気がします。
結論:猫にだって食育は必要!
食育は、生きる上での基本であって、知育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられると ともに、様々な経験を通じてできるだけ多様な食材に慣らし、何でも食べる力を習得し、健全な食生活を実践することができる猫を育てるもの。※上のやつを清書しました。
何でも食べる力を習得
うんうん、ここに尽きますね。
災害時などの一時的な居所の変化や、飼い主の事情によりごはんをあげる人が変わったりとか。
気に入って食べていたものが製造中止になるとか…。日本のフードって多くを輸入に頼っているので、輸入が止まったら国内で何とかするしかなくなりますもんね。
こういった不測の事態に備えるためだけではなく、選択肢を多く持つっていいことだと思うんですよ。「これがダメならあれがある」と思うと、安心できるじゃないですか。
うちはもう間に合わない部分が多いですが、今好きで食べているものを起点に選択肢を増やしていくつもりです。