猫と暮らすうえで避けて通れない“うんち問題”。出すぎても出なさ過ぎても困ってしまいますよね。この記事では“出ないほう(便秘)”に焦点を当てて、改善アイデアをお出ししていきます。
猫の便秘は、
- うんちの頻度が下がっている
- うんちをするときに強くいきんで(きばって)いるっぽい
- うんちが硬く乾燥している(直後でも猫砂・チップが付かない)
…などで判断するといいみたいです。日数だけで判断せず、普段と比べて変化があるかを見るのがポイントだとか。では、便秘の概要がわかったところで改善アイデアを見ていきましょう!
食事と生活習慣・環境の改善アイデア
それではここから、改善アイデアについてお話していきます。
どれも私が実際やってみて検証していますのでご安心を。まずはうちの被験者猫さんたちをご紹介します。

猫の老け感てわかりにくい
- ととろ(ろりーちゃん(左)Mixグレーサバトラ 16歳♀ 避妊済 2.7kg 水分不足による便秘があった
- めいちゃん (右)Mix茶トラ白 15歳♀ 避妊済 5.1kg 分不足による便秘があった お腹がデリケート
では、改善アイデアに移りますね。
1.水分をしっかり取らせるようがんばった
目標量:体重1kgあたり40~50ml/日
ちなみに、猫さんが器からお水を飲んでいるときの量の量り方ですが、私は「2秒で1ml」としています。いろいろ調べての結論ですのでよければ参考にしてください。
自動給水器の飲み口はノズル型を選んでみた

水道から直接お水を飲みたがる猫さんは多数存在します。
蛇口には一部の猫さんを虜にする力があるみたいですね。そんなわけで、うちでは自動給水器を選ぶときに「飲み口をノズル型にできるかどうか」を基準にしました。
選んだのはこちら:FEELNEEDY 自動給水器
結果は大当たり(やった!)
「うちもキッチンの水道からお水飲んでるわ。」なーんておうちにはいいのではないでしょうか。
お水飲み場の環境に配慮してみた
「猫の通り道にお水の器を」「お水の器をたくさん置きましょう」と言われますね。猫飼い仲間の4頭飼いさんの家は、お水の器を14個も置いているそうです。歩いていて倒すのは日常茶飯事だとか(笑)
で、このお水飲み場、いろんなところに設置して感じたのは「環境が大事」ってこと。うちでは、「床から少し高く置く」「人通りや音に注意する」に気を付けて置いたらいい感じでした。
“音”ですが、機器の作動音など、人間にとっては気にならない音でも猫にとっては騒音になるかもしれません。モーターの「ジーッ」っていう音はうちの猫さんたちも好きじゃないようです。
ウェットフードやペースト状おやつに「追い水」してみた
水分補給やダイエットに効果的と言われるウェットフード、これにお水を追加するのが効果ありました…というか、足すだけなので飼い主側がラクでした(笑)お水を足してしっかり混ぜれば違和感なしです。
お水の分量は、猫さんの好みに合わせて濃さを調整してみてください。ちゅ~るの場合、うちでは2倍までOKでした。ちゅ~る1本14gに対し28mlのお水、ということですね。
ウェットフードの場合、ごはんとしてあげることがほとんどだと思います。そこで「どのぐらいの量のお水を追加するか」というのが課題ですね。
うちの場合、ろりーちゃんは食が細め。めいちゃんは食べ応えを求めるタイプ。なので、こんな感じにしています。
- ろりーちゃん(食細め) →フード量の4分の1
- めいちゃん(食べ応え求)→フード量の2分の1
ウェットフード追い水で1日30ml~40mlの水分追加になると思います。結構大きいですよね!
「今日あんまりお水を飲んでないみたいだな」って日は特に、安心材料になっています。
💡番外編💡:ウェットフード食べない族はどーすんだ問題
ウェットフード食べない族の場合、一般的には「他の方法で水分を取らせましょう」となると思うんですが、わたし的には「いざという時のためにちょっとずつ練習してはどうか」と思います。
なぜそう思うのか…それは、ウェットフードは消化がよく、柔らかさによる食べやすさがあり、シニア・ハイシニアに近づくにつれて必要性が増していきます。この必要性は“好き・嫌い”を超えるんですよ。
なぜなら、半ば強制的に食べさせる必要が出てくると、第一選択はペースト状のフードになるだろう予想されるからです。
そんな時に愛猫に気を遣いながら格闘するよりは今、元気な時に追っかけまわすほうが気がラクだと思います(笑)
おすすめの練習は、濃いまたは放っておいたらすぐ固まりそう、って感じの固形に近いペーストをスプーンでちょっとだけなめてもらうこと。鼻先にちょんと付けてもいいと思います。
なめたら間髪入れずにご褒美おやつをあげて、「いい体験」にしちゃいましょう。
💡練習によさそうなウェットフード3選💡
- 「濃い」ウェットフード:アイシア 健康缶シリーズ とろとろのペースト状 カロリーお高め
- 「放っておいたらすぐ固まりそう」:カルカンのパテ状のもの 総合栄養食で安心
- 「硬め」:アイシア 黒缶シリーズ はじめ「ほんとにウェットフード?」って思いました。
直接飲ませてみた
ここにきて実力行使(笑)でもたまには必要だと思います。
だって、猫の自主性に任せておくと、「え、いつ飲むの?」「は?においかいで終わり?お水換えたばっかりですけど⁉」って、こちらもイライラ&ハラハラするじゃないですか~。
食後すぐだとむせちゃう猫さんもいるので、食後15~30分以内や寝ているときは避けて、お水の器とともに猫さんを訪問しましょう。
私は飲んでくれるかどうか探りたいときには、鼻にちょろっと付けてみてました。猫さんがペロっと舐め取ってそのままいるときは勧めると飲んでくれる確率が高かったような気がします。
今から半年ほど前、この方法でろりーちゃんにお水を飲ませるのが日課でした。お水の器を見て「(˘^˘ )プイッ」されたりすると大いにヘコんだものです。それでも1日60ml飲ませるのがやっとで、3日に1回は病院で補液してもらっていました。
しかし、この話にはオチがあります。実は↑この時期寒い時期だったもので、お水がとても冷たかったんですよ。あるときつい出来心でお湯(人肌)を飲ませてみたらゴキュゴキュ飲みました。ビックリしましたよね。病院まで行ったのに、そんな単純なことだったなんて…(涙&笑)
このときに水温の問題で飲まないことがある、ということを学べたからいいんですけどね。
水を飲んだらご褒美をあげてみた
「水を飲むといいことがある」を強制的に演出する手法です。笑
猫さんが好きなフードを常時身に着けておきます。ドライフードがいいと思います。そして猫さんが自ら進んでお水を飲んだら、素早くご褒美をあげます。「お水を飲む=ご褒美(いいこと)」と関連付けたいので、もうほんととにかく迅速な行動がキモです。
うちはシーバを1粒あげています。この手法を始めてから、めいちゃんは小腹がすいたらお水を飲むようになりました。賢いな。
食物繊維(可溶性繊維)入りフードに変えてみた
食物繊維というと水に溶けるか溶けないかで大きく2種類に分かれます。パプちゃん(Perplexity)によると、「どちらかだけではなく、両方バランスよく摂るのが大事」なんだそうです。
で、この両方をバランスよく含んだフードとして市民権を得ているフードが以下です。
私の印象ではこの2つが2大巨頭で、ベッツワン 消火器ケア 可溶性繊維はコアなファンがいる感じです。
この3種のフード、どれにも“サイリウム”という可溶性繊維が入っています。このサイリウム、実際にうちで試してみても「頼りになりそう!」な印象を抱きました。しかし、運用にあたりひとつ注意したほうがいいところに気づきました。それは、
余分に水分を取らせなければならない(←滝汗)
ってこと。この余分水分は、サイリウムが吸って膨らんでうんちの硬さを調整するのに使われるのだそうです。サイリウム1gあたり50mlの追加摂取が必要らしいです。
“参考リンク”は商品案内ページですが、下にスクロールしていくと、右側にサイリウムの与え方について詳しい説明が付いてました。
水分補給が不十分なままフードだけ食べさせていてもあまり効果は見られませんでした。
実際、うちでは半年に渡り2頭に“ヒルズ 腸内バイオーム”を食べさせてましたが、飲水量が少ない日やその翌日はうんちなしで、水分を摂らせると出る、みたいなことがよくありました。
💡“ダイエット系フード”に注意💡
ロイヤルカナン 満腹感サポートなどのダイエット効果を目的とするフードや、食欲抑制効果を目的とするフードには不溶性繊維が他のフードより多く入っています。
食物繊維でお腹を膨らませて満腹感を維持し、結果としておねだりが減る…という仕組みなのでしょうか。
それ自体は何の問題もないのですが、便秘気味の猫さんに食べさせるのは気を付けたほうがいいというのが私の考えです。
うちのめいちゃんの場合は満腹感サポートを長年食べ続けて、かつ飲水量も少なかったため便秘気味になっちゃいました。
で、ついこの間落ち着いていためいちゃんに、とある“食欲抑制系フード”をあげてしまいました…(あーあ)。すると、効果てきめん(泣)便秘気味に逆戻り…。
※食欲抑制系フードの商品名はここでは伏せますね。いいフードだと思います、私がミスっただけです…。
今はリカバリが効いて再び落ち着いていますけども、便秘気味の猫さんにダイエット系フードは禁忌かもな~と痛感しています。。
サプリメント・乳酸菌入りフードやおやつをあげてみた
「猫 便秘 サプリメント」などでネット検索すると、まぁ出るわ出るわてんこ盛りサプリが出てきますね。…しかし私はサプリは試したことがないので何とも言えません。
でも!策としてはアリだと思います。便秘だけでなく、免疫力とか複数の恩恵がありそうですからね。
乳酸菌入りフードやおやつは「摂り続けることが大事」なんだそうです。乳酸菌は摂りすぎても体外に排出され、具合が悪くなったりすることは稀だそうです。
どうりで“乳酸菌3,000億個”…なんて大量に入っているわけですね。(「そんなに摂っていいの⁉」と思ってたけど問題ないみたいですね。笑)
うちでは“すごい乳酸菌クランキー”をいつものカリカリごはんに混ぜてあげています。食いつきはかなりいいです。2頭とも食いつきがいいのは珍しいので重宝してます♪
サイリウム粉末をあげてみた
さて、サイリウム粉末。私は激推ししたいぐらい効果がありました!今でも現在進行形でお世話になってます。
お世話になってるサイリウム粉末:Gelleta(ジュレッタ)オンラインショップ内 サイリウム(犬猫用)フリップボトル入り
今、徹底レビュー記事を書き書きしているところです。書けたらここにリンク貼りますのでぜひお読みください!
〇〇〇(ここにレビュー記事へのリンクの予定)
「食物繊維(可溶性繊維)入りフード」のところでもお話しましたが、サイリウムをあげるなら追加の水分補給必須です。
水分補給の課題をクリアできるなら、かなり確実な解決策なのでは?と思います。
サイリウム粉末を買うときには、「0.1g単位で量れるはかり」があったほうがいいですよ。
私はドリテックのスプーンスケール使ってます。
まとめ
便秘って、「病院へ行ってまで相談することでもない気がする…。」と思う飼い主さんが多そうなイメージですが(かつて私もそうだったのでわかります)、怖い病気につながってしまう可能性もあるんだそうです。
私は別の病気でめいちゃんを病院へ連れて行った際(初診でした)、
「この子、うんちめっちゃ硬そうですね。」「早めに対応しておきましょう。」
と、ヒルズ腸内バイオーム以下2点の商品のサンプルをもらいました。別の病気で行ったのに、そちらはさておいて便秘対応。獣医師さんの中で緊急度が高かったものと推察されます。ちなみに、そのときの診察メモには獣医師さんの字で“巨大結腸症”と書かれています…。
要するに、猫さんの便秘は私たちが思っているよりも重大な症状なんだということです。
可能なら心配になった時点で病院で相談するのが一番安心だと思います。病院の監修のもと、「水分補給+食物繊維」を軸にいろいろ試してみてください!
皆さんの大切なご家族がスルッとうんちライフを送れますように✨
💡この記事で紹介した商品へのリンク一覧( ( )内はリンク先がどこかを示しています。 )💡
- FEELNEEDY 自動給水器 (Amazon)
- アイシア 健康缶シリーズ (公式)
- カルカンのパテ状(公式)
- アイシア 黒缶シリーズ(公式)
- シーバ(公式)
- ヒルズ 腸内バイオーム(公式)
- ロイヤルカナン 消火器サポート可溶性繊維(公式)
- ベッツワン 消火器ケア 可溶性繊維(公式)
- すごい乳酸菌クランキー(公式)
- Gelleta(ジュレッタ)オンラインショップ内 サイリウム(犬猫用)フリップボトル入り(公式)
- ドリテック スプーンスケール(Amazon)
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