教員免許更新講習 小学校外国語教育教授基礎論 勉強のポイント(放送大学)

はたらく 学ぶ 語学講師
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以前、この記事で、

この科目については、また別記事で勉強のポイントなど書こうかなと思っています。

…な~んて言っていました。

ちょうど2020年夏期講習が始まったので、ここいらで一度まとめておこうと思います。

ちなみに、私は2018年度夏期の受講生でした。放送大学にて配信されている講義動画の内容に、未だ変更がないことを前提に記事を書いています。

また、テキストも依然として無し、ということも前提にしています。お読みになる方は、この2点あしからずご了承いただけると助かります。

そして『コイツの言ってること、ホントなんかな?』の信頼性の部分ですが、私はこの科目「〇A」を取りました。(おそらくですが全問正解)なので、ご安心してお読みくださいね。

科目全体の構成とハズせないところ

8章から成り立っています。

  1. 第1章 現在の外国語教育についての知識・理解
  2. 第2章 子供の第二言語習得についての知識・理解①(子供の学び方・ことばの学ばれ方)
  3. 第3章 子供の第二言語習得についての知識・理解②(言語習得)及び,授業実践に必要な知識・理解①(英語教授法・英語の学習法)
  4. 第4章 授業実践に必要な知識・理解②(児童とのやり取りの進め方・授業での英語使用・読み書きの指導)
  5. 第5章 授業実践に必要な知識・理解③(題材選定・教材の役割・年間指導計画作成)
  6. 第6章 授業実践に必要な知識・理解④(年間指導計画の作成の仕方・1時間の授業づくり)
  7. 第7章 授業実践に必要な知識・理解⑤(授業づくりの実際)
  8. 第8章 新小学校学習指導要領における外国語教育の在り方(新教材の在り方・その活用)

いやいや、書いてるそばからクラクラしてきそうです…。笑 

どの章も大事です。が、私が特に外せないと思ったのは次の4つの章です。

コレだけはハズせない!動画
  • 2章
  • 3章
  • 5章
  • 6章

この4つの章、全て視聴すると3時間ぐらいでしょうか。特に「2章」は短かった記憶があります。しかしながら、英語教育の際に非常に大事な心がまえが端的に説明されていました。2章と3章にお出ましの先生方のいる大学に行きたいな~(話それた。)

1章については、講師の直山先生がお話されていることは『新学習指導要領』の解説のようになっていますので、新学習指導要領の解説を見ながらご視聴なさるといいと思います。リンク貼っておきます。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_011.pdf

ハズせない章のハズせないポイント(しつこい?笑)

第2章のポイント

第2章は、子どもの言語の学び方の特徴を概観する章です。

この章を貫くキーワードは

meaningful

ですね。これしかありません。動画中では「聞く甲斐のある」とか「意味のある」とか色々な言い方をされています。

子どもは、聞こえてきた言葉に意味がないわけがない、という大前提を持ち、全身で学んでいるのです。

大人になるにつれて、主観でジャッジして取捨選択するようになりますが…そういう子ども達に対し、我々教師ができることはmeaningfulな表現・言葉でmeaningfulな学びの場を子ども達に提供することでしょう。インプットの質もとても大事です。

修了後2年経っても印象に残っています。すばらしかったです。それこそmeaningfulな回でしたよ。

第3章のポイント

第3章は、①子どもの第2言語習得の特徴と、②これまでの英語教授法の概観です。

①子どもの第2言語習得の特徴

ここでは、「沈黙期」という言葉に注目するといいと思います。

昨今、「とにかくアウトプットが大事!」とアウトプットさせることに比重がかかった授業・コースデザイン・カリキュラムデザインを目にしますが、本章では

  • いやいや、黙っているからといって学んでないわけではない
  • アウトプットは、十分なインプットがあってこそできる

と、「アウトプット重視」にちょっとだけ警鐘を鳴らしています。第2章の「インプットの質」「meaningful」とつながっていますよね。

Communicative Activityばかりが英語の素地を養うわけじゃないんですよ!ってことでしょう。つまり、

「歌、歌っとけばいっか☆」「今日もSimon-saysしよ。あれ盛り上がるし。」

…ではなくて、その歌の構成要素(=言語の形式≒文法)や機能(あいさつなのか依頼なのか)を十分にインプットした上でアウトプットさせることが大事ということです。

②これまでの英語教授法概観

ここでは、これまでに日本の英語教育に影響を及ぼしたもの、今でも影響が残っているものから7つの教授法を取り上げ、その歴史とどのような教授法かが簡単に紹介されます。

私は40代半ばですが、The Audio-lingual Methodの授業で育ちました。こんな風に、自分の学生時代はどんな感じで教えられたかな?とか、自分が今やっている授業はどれに近いかな?などと、自分に紐づけて考えると頭に入ってきやすいと思います。

大事なのは、教授法の名称を覚えることではありません。大事なのは、各々の教授法の概要を捉えることです。

その教授法を用いることで、何ができて、何ができないのか。どんな理論・仮説に基づいているのか、を押さえましょう。

(ここまで書いてきて自分の授業を反省しだしましたよ…笑)

第5章のポイント

この章では、「授業題材選定・教材の役割・年間指導計画作成」についてです。

語学の授業というと、“パターン・プラクティス”反復練習や、一部語いを変更した短い応答を教師生徒間で繰り返すことをイメージする人が多いと思いますが、新学習指導要領ではこういった暗記や言語操作の習得を目的とした活動を重視していません。

特に、中学年では『慣れ親しむ』ことに主眼が置かれていることもあり、あくまで内容重視です。子どもが自分事にできる題材・教材が望ましいとされています。

なので、この章では、子どもが自分事にできる題材・教材はどんなものなのか、という提案がなされています。

小学校は、基本的にひとりの先生がひとつのクラスの全教科を見ますよね。教科だけではなく、行事や食事も共にします。つまり、子どものことを親御さんの次によく知っていると言えます。

なので、他教科や行事(修学旅行など)も題材として使えるのではないか、というような提案でした。

年間指導計画作成についてもポイントがいっぱいだと感じました。目的目標から下ろして考えるという「バックワードデザイン」の考え方、見通しを立てることの効用に注目して動画を観るといいと思います。

第5章と第6章は、実際に授業をする際にも、また他教科の授業にも非常に参考になると感じました。ちと長く感じるかもしれませんが、ぜひメモを取りながらのご視聴をお勧めします。

第6章のポイント

第6章は、年間指導計画の作成の仕方・1時間の授業づくりについてです。年間指導計画については5章から引き続きの内容です。

なので、5章6章は続けて視聴した方が頭の中が整理できるかもしれません。

この『小学校外国語教育教授基礎論』において、指導計画について話される時には、基本的に『バックワードデザインをする』ことが大前提です。次のような順番で考えていくことを『バックワードデザイン』と呼んでいます。

  1. 年間指導計画
  2. 学期ごとの計画
  3. 単元計画(どの単元に何時間かけるか)
  4. 一単位時間の授業計画

こんな感じで、大きいところから下ろして考えるようにしましょう、と動画の中で何度も言われています。

まぁ、これをお読みの皆さんはお分かりかと思いますが、この講義動画の中で言われていることは基本、理想論です。でも、理想を知り、理想に向かって努力する義務が我々にはあります。自殺をゼロにすることはできないけど、自殺ゼロを目指してがんばる人のように。コロナウイルス撲滅を目指してがんばる専門家さんたちのように。

「どうせゼロにはならないから、努力しない」なんて、彼らは言いませんよね?

…というわけで、文科省の目指すところ(=理想)を知っておくことは大事だと思いますし、実際、年間指導計画を立てると後がラクなんです。なので、修了認定試験のお勉強に乗じて立て方を学んでおきましょう。

第6章の途中で「実際に単元計画を立ててみるワーク」が出てきます。ついにワークの登場です…。他の科目ではなかったな。ちょっと吹き出しましたよ。

このワーク、実際にやらなくてもいいので、「どんな風に考えて計画を立てるか」という道筋を追ってみてください。ワークは単元計画ですが、年間指導計画にも応用できる考え方です。特に、目標の立て方は大事です。ここを誤ると、新学習指導要領の意味が全くなくなります。

おわりに

ここまで、実際に受験し、「ここがわからなかったら解けないだろうな」というところをピンポイントで選び、ちょっとだけ偉そうに解説してみました。

この科目、全体的にはYou can do it! 的な背中を押す内容だったと思います。修了試験合格はもとより、その先の実践に向けて、私にもできるかも、という希望が持てるような。

まずはやってみることが大事かな?と私は思います。試験がんばってください!

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